「はかる」道具で理解を「図る」 「量る」「計る」「測る」をテーマ 町田でミニ企画展 来月1日まで

2024-08-27 HaiPress

乳幼児用体重計(右)と台ばかり(左)=いずれも町田市立自由民権資料館で

「はかる」道具をテーマにしたミニ企画展が、東京都の町田市立自由民権資料館(同市野津田町)で開かれている。体重計や測量器、そろばんなど、人がさまざまな物をはかるために使ってきた道具の数々を集め、理解を「図る」。9月1日まで。(北浜修)

重さや容積を「量る」、時間や数を「計る」、長さや広さを「測る」の三つの「はかる」をテーマに、同館などが所蔵する資料計28点を展示。量る道具では、昭和の頃まで使われていたという「乳幼児用体重計」などを紹介する。助産師をしていた人の家に残っていた物で、体重10キロまで量れるといい、子どもを乗せる部分のかごが時代を感じさせる。明治以降に薬局で使われたという「台ばかり」も並ぶ。

計る道具では、明治期のそろばんと、収納用の「そろばんだんす」などを展示。測る道具は、土地を測量する明治期の器具や、距離を測るための「間縄(けんなわ)」などを紹介。当時の測量単位「間(けん)」にちなみ、1間(約1・8メートル)ごとにタグがついている。

福沢諭吉や津田梅子、渋沢栄一と背比べができるコーナー

昔の人と背比べができる体験コーナーもある。7月の新紙幣発行で話題の渋沢栄一と津田梅子、旧紙幣の福沢諭吉の3人の写真と撮影できる。

学芸員の小林風(しなど)さんは「夏休みの小学生たちに『はかる』の同訓異義語の意味を、道具を見て印象づけ、理解してもらえれば」と展示の狙いを話している。午前9時~午後4時半。入館無料。


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